社員紹介

これまでにない
新たな検査を創り出す

研究 M.A
クリニカルイノベーション本部 2012年入社 新卒 理学研究科 生物科学専攻

サマリー

  • 検査は、体の異常を早期に発見し、病気で辛い思いをする前に人々を救うことができる
  • 生物、化学、電気、機械、光学など様々な専門をもった社員たちが一丸となって商品開発を行う
  • 休日は、同期・先輩後輩とスキューバダイビングやスノーボードに

現在の仕事内容

新卒入社後、中央研究所で5年半研究員として勤務。現在は当時から携わってきたコンセプトの商品化フェーズに携わっています。
「疾患の早期発見を目的とした高感度な測定プラットフォームをつくる」というコンセプトで、研究用途(RUO)としての商品化を目指すものです。日々の業務は、実験や商品化に必要なプランニング、ドキュメンテーションを主体に、試薬を測定するための測定機器も新規開発しているため、機器系の人々とディスカッションしながら、商品開発を進めています。また、他部門との関わりも多く、商品のパッケージングをデザイン課や調達部門の人と決めたり、試験内容を薬事部門や品質保証部門と議論することもあり、業務内容は多岐にわたっています。

入社からこれまで

  • 入社~1年目3月

    【中央研究所】体内の組織液を抽出しグルコースを測定するセンサーの開発に従事。センサーは専門外でしたが、生物系の視点でセンサーの表面塗布物質などの評価および原料選択を担当しました。

  • 2年目4月~3年目7月

    【中央研究所】組織液中のグルコース測定センサーの開発から、より専門を活かすために組織液中タンパク質の測定方法構築のグループへ変更。臨床有用性のデータを取得し、研究内容に関して学会での発表を行いました。

  • 3年目7月~6年目9月

    【中央研究所】組織液および血中のタンパク質をより早期に検出できる全自動高感度測定装置の試薬開発に担当。他部門の機器系社員と、共同で機器及び試薬の開発を行いました。社内学会での成果報告も実施しています。

  • 6年目10月~現在

    【クリニカルイノベーション本部】上記の装置・試薬を商品化するため開発部門へ異動。より多くの部門との関わりが増え、社内一丸となって商品を開発していることを実感。これまでの仕事との取り組み方の違いにも大きな刺激を受けています。

Q&A

Q. なぜシスメックスを選びましたか

私は、大学および大学院での勉学を通して「医療」に興味を持ちました。医療といっても、病気を発見する検査薬開発、病気の人々を救う治療薬開発、その薬を使用して直接患者を治療する医療従事者など様々な形があります。私はその中でも、体の異常を早期発見し、病気で辛い思いをする前に人々を救うことのできる「検査」に魅力を感じ、就職活動をしました。多くの企業の中でもSysmexは ①自分の専門(生物系)が直接活かすことができる、②検査薬だけではなく機器開発もしていることから専門分野外(機械・電気・ソフトなど)の人とも働くことができる、③世界に展開しており、より多くの人々の健康に貢献できるという 魅力があり、私の想いを実現するのに最も近い企業だと思い入社を決めました。
企業の研究所というと、学生の研究とは異なり、自由度は低いと思っていました。しかし1年目の自分の意見がプロジェクト進捗に反映されたり、自分の興味をプロジェクトとして立案できる「萌芽研究」という制度があり、堅苦しい企業での研究のイメージが大きく覆りました。

Q. 仕事のやりがいについて教えてください

「最先端技術をどのように検査に活かすか、どのように価値ある検査を患者さんに提供できるか」について日々検討することにやりがいを感じています。論文や学会で入手した情報を元に、検査に発展できる技術は何かを同僚と議論し、実験を重ねる毎日です。特に研究所では、自分たちで商品コンセプトや臨床有用性を調査し、プロジェクトを立案することが多いため、自分の考えがプロジェクトの方針に大きな影響を及ぼすというプレッシャーもありましたが、その分大きなやりがいも感じていました。クリニカルイノベーション本部へ異動してからは、今まで自分が進めてきたプロジェクトを商品化できる喜びを感じるとともに、開発ならではの多くの部署の方々との仕事に面白みを感じながら日々取り組んでいます。Sysmexでは、装置も試薬も開発しているため、生物、化学、電気、機械、光学など様々な専門をもった社員たちが一丸となって商品開発を行っている点が独特で面白い点だと思います。同じ理系でも専門性によって、発想や実験方法が異なるため、学ぶことが多く毎日が刺激的です。そして、様々な分野の知識を集約して開発した製品が、世界中の方々の健康に関わっていると思うと、大きなやりがいを感じます。

 

 

Q. 仕事とプライベートの両立について教えてください

私は休日も会社の友人と過ごすことが多いです。Sysmexの人はアクティブな人が多いので、同期はもちろんのこと、先輩後輩関係なく休日に出掛けたり、一緒にスポーツをして過ごすことがとても多いです。夏には有給休暇を使って海外へスキューバダイビングをしに行ったり、冬は後輩たちとスノーボードに行くことが毎年の習慣となっています。気さくな人が多いので、部門関係なく大人数で集まり楽しく遊ぶだけではなく、時には業務に関わるの情報を共有することも。私は研究所所属だったため、普段の業務では触れることが少なかった開発や市場の情報を、このような他部門との交流でも集めていました(笑)。こういった繋がりから、業務で困ったときはお互いフォローし合えるためとても助かっています。

Q. 今後の目標とその取り組み方について教えてください

今後の目標は、現在のプロジェクトをまずは研究用途(RUO)製品として商品化し、お客さまと商品の臨床価値を築き上げることです。現在担当している商品は、世界ではどのメーカーも販売していない新規マーカーであるため、まずはRUO製品としていち早く市場導入し、お客さまとともに臨床有用性のデータを蓄積する必要があります。SysmexはIVDの企業であるためRUO製品の開発実績はあまりなく、社内的にも前衛的なプロジェクトであり、開発過程で苦労する点も多くあります。また、販売方法も、既存の検体検査商品とは異なるフローを考える必要があり、マーケティング部門の方々とのディスカッションを通してRUO製品の販売フローを考えています。自分たちがRUO製品の実例をつくることで、Sysmexの商品の幅は広がりますし、お客様にも新たな価値を提供できると思っています。前人未到の領域に踏み入れることは大変ですが、その分成功した際の喜びは大きい物であると信じて、日々同僚たちと業務に励んでいます。

1日のスケジュール

9:00
【出社】
1日の予定やメールをチェック。会議がある場合は資料の確認、実験がある場合はプロトコルの確認等で1時間ほどデスクで作業します。
10:00
【実験】
前日に計画した実験プロトコルを元に、実験開始。会議等が多い日は、後輩や派遣社員の方に作業を手伝ってもらうこともあります。
12:00
【昼食】
テクノカフェで同期と一緒に昼食。リラックスできる時間です。
13:00
【実験】
午前中の実験の続き。待ち時間にデスクに戻り過去の実験結果のまとめ、会議資料の作成、メールチェック等を行います。
15:00
【プロジェクトMTG】
1週間の進捗に関してメンバーに情報共有。実験結果のディスカッション、次週以降の予定について話します。
17:00
【1日のまとめ】
実験結果の解析を行い、その結果を先輩と議論します。また、その結果から明日の予定計画を立てます。
18:00
【退社】