Copyright© Sysmex Corporation, All Rights Reserved.
社員紹介
未来の医療をつくるための
データ解析・ソフト開発
開発
M.Y
第二エンジニアリング本部 ソフトウェア技術グループ
2013年入社
新卒 情報科学研究科
サマリー
- 様々なエンジニアとの協働が成長に繋がる
- ソフトウェアエンジニアとして医療に貢献していることを実感
- アルゴリズムを開発した際の達成感
現在の仕事内容
血球計数検査(ヘマトロジー)機器のソフトウエア開発を担当しています。ソフトウェア開発といっても幅広い業務がありますが、特に「データ分析により課題解決を行い、どのように製品に組み込むか」といった業務をメインに担当しています。具体的には、ある検査項目の実現にむけて、正常な検体と異常な検体を区別するロジックを構築するため、日々データと向き合っています。入社以来このような業務を担当してきましたが、年々任される業務の裁量も増してきて、今ではチームリーダーとしての役割も担っており、チームマネジメントや要件定義・設計なども任されています。
入社からこれまで
-
1年目7月~4年目3月
【ヘマトロジープロダクトエンジニアリング本部 商品開発部】ヘマトロジー製品のソフトウェア開発を担当。既存製品の品質強化・性能向上や市場要望による新規機能追加を経験。
-
5年目4月~現在
【第二エンジニアリング本部 ソフトウェア技術グループ】上記に加え、大学との共同研究で次世代血液検査装置の研究および調査を実施。
Q&A
Q. シスメックスを選んだ理由について教えてください
「成長市場であり社会貢献性が高い医療分野で長期的に活躍したい」と思ったからです。医療と聞くと、患者さんを救えるのはお医者さんや医療関係者だけと考える人が多いかもしれません。私もそのうちの1人でした。シスメックスは、学生時代にOBの講演を聴講する機会があり知りました。医療において“検査”が大きな役割を担っているということを知り、大きな衝撃を受けたことを覚えています。それからシスメックスで働きたいという思いが芽生え、大学院へ進み、医療関連の研究室を選びました。専攻していた情報科学を活かすことのできる会社は他にたくさんありましたが、短期的ではなく長く活躍し続けることができる環境が整っているのはシスメックスだけでした。実際にシスメックスでは、様々なエンジニアとの協働により成長しているという実感がありますし、私が携わっている医療データは未来の医療をつくるための宝の山で、自身の専門分野から医療に貢献できている実感があります。
Q. 現在関わっている業務について詳しく教えてください
3つの業務を担っています。1つ目は、大型ヘマトロジー機器のソフトウェア開発です。製品発売後の“性能向上・品質強化”を目的としたデータ分析を行っています。私が行っているデータ分析は、検査データから検体の正常・異常を見極める分析です。これは、スクリーニング検査と言われるもので、健康診断でもっとも一般的な検査として使われています(異常があった場合、より精密な検査に進みます)。現在は正常・異常を見極めることが役割の検査ですが、今後「どういった異常なのか」まで付加価値として提供することを目標としています。2つ目は、小型装置の開発業務で、上記とほとんど同じ業務内容です。3つ目は、大学との共同研究です。「次世代血液検査講座」という講座を大学で設け、そこで研究協力員として研究を推進しています。入社時から次世代血液検査について周りに意見し続けていたことがきっかけで、「次世代血液検査の共同研究メンバーにならないか」と上司が声をかけてくれました。自分から声をあげる、手を上げることは重要ですね。
Q. 印象に残っているエピソードについて教えてください
2つのポピュレーション(個体群)を分類するためのアルゴリズムを開発した時のことです。お客様から与えられた課題は、「血球計数検査を行った際の白血球に含まれる2群の分類」でした。プロの検査技師であれば血球形態を見ると、これらの細胞を分類することは比較的容易です。しかし装置内部で血液と試薬を反応させ、レーザーを照射し血球細胞を電気信号に変換すると、同じ細胞群として判断されてしまうことがあり、うまく見分けることができなかったのです。このままでは、患者様の状態を正確に示す検査結果を提供できません。これを解決すべく、アルゴリズム検討に取り組みました。検討を進めるうえで、2つのポピュレーションの重なり方にも様々なパターンが存在しており、「Aパターンの重なり方の場合はこう分類する」「Bパターンの重なり方の場合はこう分類する」といった地道な情報整理から開始しました。血球は連続性をもち、電気信号にするとポピュレーションもつながっているので、クラスタリングするのが非常に難しい形態をしています。毎日様々なデータと向き合い、トライアンドエラーの繰り返し。3週間の苦労の末、2群を分別するアルゴリズムを開発することができました。上司に評価してもらえたことはもちろん、お客様に納得いただける良い結果を提供することができ、大変嬉しかったです。地道な作業の繰り返しで忍耐力の必要な業務ではありましたが、アルゴリズムを開発することができた時の達成感は非常に大きいものでした。皆さんへ分かりやすい例をあげるとすれば、数学の難問を頑張って解けたときの快感に近いですね。ちなみに私は難しい問題も諦めずに絶対に解きたいというタイプです(笑)。
Q. 就職活動をしている学生に向けてメッセージをお願いします
“自分の価値観にあった環境・職種”を選ぶことを大切にしてください。これからの人生において、半分以上は仕事と時間を過ごすことになります。やりたいことやおもしろいと思えることを仕事できれば、人生(プライベート)も楽しくなるはずですよ!
1日のスケジュール
9:30 | 【出社・情報共有 個人MTG】
フレックス出社し、担当チームの少人数メンバーと進捗とタスクを確認。問題点や突発業務などがあれば、上司へ相談し優先順位や納期を話し合います。 |
---|---|
10:00 | 【作業】
担当タスクを実施。データ分析や資料作成など個人ワーク。 |
12:00 | 【昼食】
職場にあるカフェでランチ |
13:00 | 【開発チームMTG】
協力会社の方と進捗確認や開発の仕様検討などを確認します。 |
14:00 | 【プロジェクトMTG】
担当プロジェクト全体で仕様検討や立案のためにディスカッション。 |
15:00 | 【作業】
担当タスクを実施。データ分析や資料作成など個人ワーク。 |
19:30 | 【サークル】
会社の体育館で、様々な部門から集まった同僚たちと一緒にバスケを楽しみます。 |